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夏の風邪、要注意。

2016.08.26

夏風邪とは夏にひく風邪のこと…そんなふうに簡単に思っている方が多いのではないでしょうか。
ところが、夏風邪の原因となるウイルスは、冬に多いタイプとはまったく異なり、症状にも大きな違いがあります。
それを知らずに冬の風邪と同じ対処をしていると、こじらせて悪化させてしまったり、
別の病気を引き起こすこともあるので注意が必要ですchick

 

一般に風邪のウイルスは、低温で乾燥した環境を好みます。その典型が、冬の風邪の原因となる
コロナウイルスやRSウイルス、あるいは通常の風邪とは異なりますがインフルエンザウイルスなどです。
それに対して、一部のウイルスは高温多湿の環境を好み、夏に活動的になります。
その代表がエンテロウイルスやアデノウイルスです。エンテロ(腸)、アデノ(ノド)という名称が示すように、
発熱に加えて腹痛や下痢、ノドの痛みなどが特徴的な症状です。
「夏風邪はお腹にきやすい」といわれるのは、主にエンテロウイルスが腸で急速に増殖するためです。
また、ノドの痛みは、咽頭炎などを引き起こし、食べ物や飲み物がノドを通らなくなることもあります。
その結果、体力が低下して夏バテの原因にもなりかねませんsnake

 

夏風邪というと、つい軽い風邪と考えがちですが、症状が長引きやすいので、油断できません。
対処法をしっかり知っておき、こじらせないようにしましょう。
発熱があると、まず市販の解熱・鎮痛薬や風邪薬を使う人が多いでしょう。
でも腹痛や下痢がある場合、市販薬には胃腸障害や便秘を起こしやすいものもあるので気をつける必要があります。
とくに下痢は、ウイルスを排出するための症状でもあるので、風邪薬や下痢止め薬で便秘になると、
症状が長引くことになりかねません。腹痛や下痢が続くときには、早めに受診して、適切な薬を処方してもらうことが大切です。
また、下痢を起こすと脱水症状にもなりやすいので、水分を多めに摂ること。
とくに高齢の方は、発熱で体がだるいと脱水症状に気づきにくいので、定期的(1時間に1回程度)な
水分補給を忘れずに。食事は揚げ物や炒め物はひかえ、

おかゆや野菜スープなど胃腸にやさしく、ノドの通りの良いものを摂るようにしましょうapple

 

ノドの痛みには、軽いうちなら「濡れマスク」も効果的。

ノドは乾燥すると免疫力が低下し、ウイルスが繁殖しやすくなるからです。
ただし、夏風邪のウイルスは多湿で不潔な環境を好むので、マスクは早めに交換し、常に清潔なものを。
また、ノドがかなり腫れて、飲み物などが通りにくいときは、早めに受診し、悪化させないことが大切です。
夏風邪の場合、少し高めの熱(38~40℃)が2~3日続くこともよくあります。
そんなとき、ふとんをかぶって無理に汗をかいて治そうとする人がいますが、
夏期には体力を消耗しやすいので要注意。水分を十分に摂ってぐっすり眠り、体力の回復を心がけましょうnico

 

 

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