食べ合わせについて
鰻と梅干、食べ合わせが悪いと言われるけれど……
昔から食べ合わせが悪いと言われる「鰻と梅干」
しかし、鰻と梅干を一緒に食べることが身体に害を与えるといったことはありません。
他にも「天ぷらとスイカ」「天ぷらとカキ氷」
「蟹と柿」などさまざまな言い伝えがありますが
これらにはどれも栄養学的な根拠はありません。
それでは、なぜこのような迷信ができたかというと
贅沢や食べ過ぎへの戒めであったり
食中毒の予防の意味があったと言われています。
例えば「鰻と梅干」の食べ合わせを例にとると
食事がすすむ梅干と一緒に高価な鰻を食べたら
必要以上に食べ過ぎてしまい贅沢です。
また、食べ物が腐った場合、異味として酸味を発することが多いのですが
梅干と一緒に食べた場合、腐った鰻の酸味に気づかずに食べてしまうという
リスクがあったためとも言われています。
◆現代でもよくやりがちな良くない食べ合わせ
現代でよく気にされるのがほうれん草とベーコンの組み合わせ。
ファミリーレストラン等でもよく提供されているメニューなのに
身体によくないと言われ不安になる人がいるようです。
これには2つの理由が言われています。
1つめは、ほうれん草のシュウ酸がベーコンを作る際に使われる亜硝酸ナトリウムと
体内で化学反応を起こすと発ガン性物質が生成されること。
2つめは、ベーコンに含まれるリン酸が
ほうれん草の鉄分やカルシウムの吸収を阻害してしまうこと。
どちらも実験的には正しい理論ですが
実社会においては気にする必要はないレベルです。
どのような物質でも、良い悪いに関わらず何らかの効果が出るために
必要な量(閾値といいます)があります。
ほうれん草とベーコンの組み合わせを米飯のようにひたすら食べ続ければ別として
通常の食事で食べる程度であれば、これらの不安要素は特に気にする必要はありません。
他には、鉄分の多い食品とお茶の組み合わせは鉄の吸収率が下がる
焼き魚と漬物の組み合わせで発ガン性物質が合成されるなどが言われていますが
基本的には通常の食事で食べる量であれば問題ありません。
ただし、グレープフルーツのように特定のお薬の薬効に
影響を与えてしまう食品もあります。これには注意が必要です
学園前整骨院
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