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下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)とは・・・

2012.07.12

下肢静脈瘤とは・・

静脈瘤の「瘤」とはこぶのことです。
静脈の中を流れる血液が、重力によって下へ引かれて逆流するのを、
「逆流防止弁」という弁が血液の逆流をくい止める役割をしています
しかし、長い立ち仕事などで、血液の流れが鈍くなると、
血液の逆流を防止する弁に負担がかかり、弁が壊れてしまいます
弁のなかでも壊れやすいのは
逆流圧が大きくなりがちな脚の付け根や膝の裏などです
弁が壊れて正常に働かなくなってしまうと
血液は逆流し、足の下のほうに血液が溜まります
足の静脈が瘤のように膨らんでデコボコしたものが下肢静脈瘤なのです
症状がひどい場合には循環器科や心臓血管外科のある病院での治療が必要です

では、どうして静脈弁が壊れてしまうのでしょうか?
人が立った状態であまり動かないと筋ポンプ作用が働かず
血液が心臓に向かって昇っていく速度が遅くなります
一方、心臓から動脈を通って送られてくる血液の速度は一定であり
多くの血液が静脈内に溜まり、血管内の圧力が高まります
この状態が反復、持続することで弁に負担がかかり
その負担に耐えられなくなって逆流防止機能を失うことになります

 下肢静脈瘤になりやすい方とは・・

▲女性に多い(軽度のものを含めると成人女性の43%!)
▲加齢と共に静脈瘤発生の頻度は増加
▲親族が静脈瘤をもつ場合発生頻度が高い
▲教師、美容師、調理師、看護師など長時間立つ仕事の方に多い
▲経産婦さん(妊娠出産をきっかけに下肢静脈瘤が発生しやすい)


主な症状は・・

◎血管が浮き出て気持ちが悪い、(スカートがはけないなどの外見上の問題)
◎うっ血(血液がよどんでたまること)により、足がだるい・重い・疲れる・ほてる
◎脚がだるい・重さがさらに進むと痛みを感じる
◎血液循環が悪くなるために、歩行時もしくは就寝中に、こむら返り(足がつる)を起こす
◎足の静脈圧が高くなるため、血管内から水分が外へ染み出ることにより、足がむくむ
◎足がかゆくなることがあります。
◎皮膚炎や湿疹が足首の周囲や静脈瘤の周囲にできることがあります

下肢静脈瘤の予防方法のポイントは「血液を溜めないこと」です。
下肢静脈瘤は運動不足などで足に血液がたまることによって、逆流防止弁に異常が起き、症状が現れます
よって、足に血液を溜めないことが下肢静脈瘤の予防でもっとも大切になります
足の血液というのは、足の筋肉が動くことによって心臓方向へ押し流されます
とにかく足を動かすことが大事です!!


日常生活での注意点

●長時間の立ち仕事!
長時間の立ち仕事はなるべく避ける様にして下さい
1時間に5分ほどの休憩を取った方が良いのですが、仕事上どうしても出来ない方は、屈伸や足踏みなどで、ふくらはぎを動かす様にして下さい
 
●長時間の座位(座ったまま)を避ける
座位や正座は足の血行を悪くしますので、長時間椅子などに座っている場合は、座ったままでも良いですので定期的に足首を動かす様にして下さい
 
●足を上げて寝る!
休憩時や就寝時に足元を座布団などで15~20㎝高くして寝ると、足の血行が良くなり下肢静脈瘤の予防になります
 
●下着で締め付けない!
窮屈なガードルなどで体を締め付けると、下半身の血行が悪くなり、下肢静脈瘤を悪化させます
 
●適度な運動をする!
ジョギングなど適度な運動を行い、ふくらはぎの筋肉を強化すれば、血液を心臓に戻す力が強くなりますので、下肢静脈瘤の予防になります

又、血液をサラサラにして血流をよくすることが大切です!
食生活では・・
肉よりも魚食べる
海藻・キノコ・緑黄色野菜(ブロッコリー、パプリカ、トマト等)・ネギ類・ニンニクを努めて摂る
黒豆(黒大豆)豆腐・納豆(ナットウキナーゼの血栓溶解効果は薬並みですっ!)
黒酢ヨーグルト・リンゴ・グァバ などを摂る赤ワイン(適量は100-200cc/日 )などもいいそうです また、お風呂に入って身体を温めることや、
外出後や寝る前にお湯に足を膝までつけてよく温める「足湯」なども効果的です

 

当院では、下肢静脈瘤の予防として
温熱療法(ホットパック)や超音波治療器、メドマーなどを使い効果的な施術を行っています

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